写真は南イタリア世界遺産、アマルフィ海岸の隠れリソートと言われるポジターノ村にある
フォルニッロビーチです。
この町が発展したのは1世紀ごろ(ローマ時代)に
ローマ帝国からの解放奴隷であるポジディイが所有したのが地名の語源と伝えられております。
ポジターノの開拓はもとは南のパエストウムというギリシア色の強い町から海賊や疫病から逃れてきたきた
人々によって造られました。
中世時代は隣町のアマルフィを首都とした海洋共和国として栄えていたそうですが、
現在は高級保養地として名を馳せています。
ポジターノは交通の便があまりよくないので、ローマから行く場合は宿泊必須。
通過するくらいはかなりの強行軍で日帰り可能かもしれませんが、目ぼしい史跡を見るだけならアマルフィで充分な印象。ポジターノはただ泳いだり、のんびりすごしたりするのにピッタリのイタリアのリゾートです。
ガイドブックを見ていると高級な印象でしたが、
イタリアの子供達の家族旅行客が多かったです。
ひょっとして、ここは『熱海』の位置づけなのでは!?
ってくらいポジターノはのんびーりしています。
ひったくりに絶えずピリピリしなければならないローマやナポリと打って変って
ここは本当に悪名高い南イタリアなのか!?と思うくらい。
人も少ないし、たまに行き交う人もゆったり・・・・散歩。
日本の田舎の海水浴場に似た空気が流れているのです。
空は限りなく青く、海は大きな船が停泊しないのでとても綺麗。
ただ、このビーチ
アマルフィの地形の都合上、ホテルは全て急勾配の断崖絶壁にあるので
ビーチまではひたすら徒歩で階段です。車も通れません;
なので上の方のホテルのほうが宿泊料金は安い傾向にあります。
ビーチサイドは星も多くてランクも高め。
しかし、ビーチサイドに近いと夜景の見え方は低いところからになるので
俯瞰で町並みを楽しみたい場合は
標高の高いホテルの方が良いのです。
むむむ~;悩ましい所です。
宿泊したホテル・コンカドーロは三ツ星クラス。
ビーチまではフロア33Fくらいの上り下りが必要。
しかし断崖の高い位置にありますから夜景は最高でした。
ポジターノの沖には伝説の鳥人セイレーンがその美声で多くの船乗りを難破させてしまったという
小群島リ・ガッリの影が少し見えます。
その島の一部は作曲家ストラヴィンスキーやパリ・オペラザの天才バレエ・ダンサーといわれたヌレエフが所有していたそうですョ。
ウォ~優雅すぎますね・・・;