ナポリ世界遺産カステルヌオヴォの城壁の内部

カステルヌオヴォは城というよりは砦といった面持ち。アンジュー家の華やかさは皆無です・・・;1279年にアンジュー家のシャルル1世によって建てられました。
凱旋門をくぐると昔のナポリの壁画がありました。均整の取れた美しい町並が広がっていますね。
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中庭はガランとしていますが、現在は博物館だそうです。左に巨人が被るくらい大きな兜が。モニュメントでしょうか。
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回線門の鉄の扉は砲弾の後があドッジボールくらいの大きな穴が空いていました。

生々しい・・・・弾痕に子供もビックリ。

かつて「ナポリ」を治めた王様たちは民にとっては大概「よそもの」だったので、
突然の襲撃を防ぐ為と威圧的に権力を誇示するため宮殿ではなく城砦を建てたというのが専らの理由です。

はじまりは起源前5世紀ごろ、当時の新都市(ネアポリス)としてギリシア人がナポリに町を築いたというのが
記録にあるそうです。その後はキリスト文化と共に栄え、近世までナポリ王国としての栄華を誇っていましたが
イタリア統一の後は衰退の一途をたどり、近年ようやく活気を取り戻してきた模様。

カプリへ出航したフェリーでベルベッロ港の方へ振り返ると

ナポリ湾から突き出た小島に建つ「卵城(カステル・デツローヴォ)」が見えました。こちらはカステルヌオヴォより建築されたのが古く1137年。ノルマン王ルッジーロによって築かれた要塞です。
卵城(カステル・デツローヴォ)には伝説があり、その城のどこかにローマ時代の詩人にして魔術師と言われたウェルギリウスが卵を隠したそうです。

卵が無事なうちはナポリは安泰だと言われており、未だにその卵は見つかっていないので大丈夫ということみたいですね。うん~、時代が交錯してますがファンタジーです♪

「卵城(カステル・デツローヴォ)」は湾を見下ろすヴェスビオス火山と一緒にナポリのシンボルです。