ジゼル(Giselle )子供の有名バレエ演目

バレエ『ジゼル』のあらすじ
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舞台はドイツのとある村。そこに住むジゼルは踊りの好きな身体の弱い少女でした。
村に来たロイスという青年と恋仲になり、ささやかながら幸せな日々送っています。
しかし彼氏ロイスは身分を隠してジゼルと付き合っていたものの・・・本当はアルブレヒトという名の貴族で
しかも侯爵令嬢のバチルドと言う婚約者までいる身だったのです!
何も知らないジゼルでしたが、ある時、狩りの途中に立ち寄った領主一行の中にいた侯爵令嬢のバチルドと仲良しになります。
打ち解けて恋話に花を咲かすジゼルとバチルド。
その宴の最中、ジゼルに想いを寄せていた猟場番ヒラリオンはロイスの正体を知り、
ロイスが村の小屋に隠していた貴族の剣を突き付け、ロイス=貴族アルブレヒトなのだと皆に伝えます。
真剣にロイスを愛していたジゼルは裏切られた事実を知り、その場で狂乱してしまいます。
更に元々身体が弱かったジゼルは心臓発作を起こし死んでしまうのです。
 埋葬された村の墓場。未婚のまま亡くなってしまったジゼルはその晩から女王ミルタ率いる精霊ウィリー達の仲間に加わりました。
ウィリーはうら若く未婚で死んでしまった若い女性の精霊。
純白の婚礼衣装で見かけは美しいものの、夜中に森を歩く青年男性を捕らえて死ぬまで踊らせるという恐ろしい習性がありました。
早速、森でジゼルの墓参りにきたヒラリオンが犠牲になりました。
そしてアルブレヒトも弔いに訪れたのでウィリーたち捕まってしまうのですが、ジゼルは女王ミルタに命乞いをしてアルブレヒトを助けます。世が明けると朝の光と共にウィリーたちが消えていきます。
精霊たちが光に溶け込む中、ジゼルはアルブレヒトへ 「永遠の愛と別れ」を告げて去っていくのでした。

動画で鑑賞♪ロシア国立バレエ団全幕『ジゼル』
バレエ『ジゼル』公演背景
1841年にフランスのパリ・オペラ座にて初演されました。改変されることなくほぼ初演に近い形で残されている最も古いバレエ作品としても有名です。もともとはカルロッタ・グリジというイタリア生まれのバレエダンサーを崇拝していたテオフィル・ゴーーティエが彼女の為に創った演目だと伝えられています。主役のジゼルは陽気な村娘から狂乱のシーン、そして重力を感じさせない精霊まで高い演技力が求められます。
No.6「ジゼル」オランダ国立バレエ団
|おススメ度★★★|子供と一緒に鑑賞★★★|
白い衣装が幻想的なロマンティック・バレエの代表格。恋人に裏切られ、気が触れてしまうジゼル狂乱の場では子供でも引き込まれて見入ってました。悲恋ですが、舞台画面がとにかく綺麗なので子供も真剣に観るので楽しめる演目です。

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ラ・シルフィード(La Sylphide)子供の有名バレエ演目

バレエ『ラ・シルフィード』のあらすじ
La Sylphide
いたずら好きな森の妖精のラ・シルフィードが人間の青年ジェイムズに恋をしてしまいます。
しかし青年ジェイムズには人間の婚約者エフィがいます。
一方ジェイムズの友人ガーンは婚約者エフィに秘かな想いを寄せておりました。

ジェイムズとエフィの結婚式の当日、見すぼらしい老婆が姿を現しました。
結婚パーティの行われる広間の暖炉を陣取り動きません。
この不愉快な珍客を追い出そうとすると、貧しそうな老婆はマッジと名乗り実は占い師だと話します。
そして「エフィが結婚する相手はジェイムズではなく、友人ガーンになるだろう」と告げられ、動揺するジェイムズ。
エフィも恐れ慄きショックを受けますが、婚礼の身支度のため別の部屋へ赴きます。
ジェイムズが独りで気を取り直そうとしていると、そこへラ・シルフィードが現れました。

そしてこともあろうに二人の婚約指輪を奪って、森の中へ逃げ込んでしまうのです。
無邪気なラ・シルフィードの甘い誘惑に負けて婚礼の会場から出て、森へ追いかけていく青年ジェイムズ。
森の奥深くで妖精ラ・シルフィードとの楽しい時間を過ごします。
なんてことでしょう、ジェイムズはすっかり心を奪われてしまい、ラ・シルフィードの虜になってしまうのでした。
可憐なラ・シルフィードを腕の中に捕まえたいと躍起になるジェームズ。胸の鼓動は治まりません。
そこへあの占い師、マッジが現れます。
マッジは「このショールをかければ妖精が捕まえられるよ」とショールをジェイムズに渡しました。
夢中になってしまったジェイムズがラ・シルフィードの肩へショールをかけると、妖精の羽がもげ落ちて
ラ・シルフィードは息耐えてしまいました。占い師マッジは魔女で、ショールは妖精にとって毒入りの品だったのです。

愛しいラ・シルフィードを失い、悲嘆にくれるジェームズ。
すると婚約者だったエフィと友人ガーンの婚礼の列が通りかかりました。
エフィはジェームズが出て行ってしまったので、自分は捨てられたのだと悲しみ・・・・友人ガーンの求婚を受け入れてしまったのです。

魔女マッジに詰め寄るジェームズに「粗末にされた魔女の報いをジェイムズは受けたのだ」と言い放ち、
全てを失ったショックでジェイムズは倒れます。
すると空に昇天していくラ・シルフィードが見えました・・・。

動画で鑑賞♪パリ・オペラ座バレエ団全幕『ラ・シルフィード』

バレエ『ラ・シルフィード』公演背景
1832年、パリオペラ座にて初演。上演で使われる音楽はタリオーニ/ラコット版とブルノンヴィル版の2通りがあります。
1820年代につま先で立つ技術が培われ、『ラ・シルフィード』の様な幻想的なバレエ演目は『ジゼル』に至るまで、大きく躍進しました。また、
足さばきが細やかで難易度の高い振り付けの演目としても有名ですね。衣装も当時のヨーロッパでは幻想世界への憧れから「ロマン主義」が芸術作品として多く制作されたため、白く透ける様に薄いシフォンドレスは『シルフィード風』として流行しました。
男性もチェック・スカートを着用するスコットランド民族衣装に特徴があります。
No.10「ラ・シルフィード」デンマーク・ロイヤルバレエ団
|おススメ度★★★|子供と一緒に鑑賞★★|
つま先で立つ様になった最初の演目であり、ロマンティック・バレエの原点と言われる作品。このブルノンヴィル版はその古典的な名作を忠実に美しく伝える貴重な版として名高い振り付けです。

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ドン・キホーテ(Don Quixote )子供の有名バレエ演目

バレエ『ドン・キホーテ』のあらすじ
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プロローグ +全3幕。舞台はスペイン、バルセロナ。街一番の美女キトリと街の人気者バジルは恋人同士。
しかし宿屋の主であるキトリのお父さんは金持ちのガマーシュと一人娘のキトリを結婚させたいと思っています。
とはいえ、キトリはガマーシュが嫌いです。
そんな最中に中年のドン・キホーテが部下のサンチョ・パンサを伴い街を訪れます。
困ったことにこのドン・キホーテ、本の読み過ぎにより自分をドルネシア姫に仕えて活躍する中世の騎士だと信じ込んでいるのです。
なので美しいキトリを見たドン・キホーテ、
まさしくこの女性こそが自分の探していた夢のドルネシア姫に違いない!と大興奮。
2幕ではそんなドン・キホーテが夢の中で出会ったドルネシア姫の幻想的で優雅な舞いが繰り広げられます。
3幕目はキトリとバジルはドン・キホーテを味方につけて、父を説得。
バジルが狂言自殺までし出してとうとう父は根負け。二人の結婚を認めます。
そして二人の結婚式が盛大に行われて幕を閉じるのでした。

動画で鑑賞♪全幕『ドン・キホーテ』

アメリカンバレエシアター『ドン・キホーテ』
【出演】ミハエル・バシリニコフ

『ドン・キホーテ』公演背景

振り付けはマリウス・プティパ音楽はレオン・ミンクス。
1869年の帝政ロシア時代にモスクワ・ボリショイ劇場にて初演されました。
スペイン出身のミゲル・デ・セルバンテスの名作小説『ドン・キホーテ』の題名を冠したバレエですが主人公ドン・キホーテと従者のサンチョ・パンサは踊らず、狂言回しの役回り。主役はキトリとバジルです。
主役の2人の振り付けは高度なバレエ・テクニックが満載。キトリの陽気な踊りに対してドルネシア姫のしっとり幻想的な舞いは同一ダンサーの腕の見せ所。主役を取り巻くキャラクター・ダンスも魅力的でエキゾチックで艶のあるジプシーの踊りをはじめ群衆のラテン的でエネルギッシュな雰囲気が舞台全体を包み込みます。そして何より終幕のキトリとバジルの結婚式で踊るグラン・パ・ド・ドゥはとても豪華!特に名高いバジルのソロはローザンヌ国際バレエコンクールで熊川哲也さんが踊り、日本人初の金賞を受賞した演目です。『ドン・キホーテ』は有名なダンスシーンが数多く入っている作品で多くのバレエダンサーに愛されています。

No.5「ドン・キホーテ」ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエ
|おススメ度★★★|子供と一緒に鑑賞★★★|
言わずと知れた「ドン・キホーテ」!!
陽気で明るい、スペインの情熱的な物語。20世紀を代表するダンサー、ニーナ・アナアニアシヴィリの熱演とテクニック、そして笑顔に魅了されます♪
原作はセルバンテスの長編小説ですが、バレエでは原作を元にエピソードを抜粋し膨らませたお話しになっています。

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