ボリショイバレエ団、芸術監督セルゲイフィーリン氏の事故




モスクワが本拠のボリショイバレエ団。その芸術監督であるセルゲイ・フィーリン氏が
1月17日(木曜)の夜、何者かに自宅近くで硫酸をかけられ重症というニュースがありました。
恐らく権力抗争で怨恨の可能性が高いと各メディアで報じられています。
フィーリン氏の代わりとして氏が信頼している元プリマ、ガリーナ・ステパネンコ(46)が一時的ですが就任決定さました。ボリショイバレエの歴史において初の女性芸術監督です。
3月に入ってモスクワの警察が同バレエ団の上級ソリスト、パーベル・ドミトリチェンコ( Павла Дмитриченко)が事件に関与してると見てモスクワ市内の自宅を家宅捜索し逮捕されました。襲撃には複数人の影があり、解明の糸口を探っています。
事件があった当日の現場・・・携帯電話の頻発した発信履歴から犯人特定に繋げられたそうです。
彼はまた小規模インターネット事業も兼業していたとか。

セルゲイ・フィーリン(SetgeiFilin)
1970年、10月27日モスクワ生まれ。7歳よりバレエを始める。
1988年、モスクワ舞踏学校卒業後にソリストとしてボリショイ劇場バレエへ入団。
1990年、プリンシパル(最高位ダンサー)に任命される。
1994年、「ベアヌ・ドゥ・ラ・ダンス」賞を受賞。ロシア人民芸術家の称号を授与。
1996年、ロシア連邦功労芸術家として表彰。
2001年、ロシア連邦人民芸術家として表彰。
2004年、「黄金のマスク賞」を受賞。
2008年、4月にボリショイバレエを引退。
    スタニラフスキー&ミネロヴィチ=ダンチェンコモスクワアカデミック音楽劇場の芸術監督に就任。
2010年、3月にボリショイ・バレエ団の芸術監督に就任。

セルゲイ・フィーリン氏が芸術監督に就任したのは約2年前から。
初年度は人気の看板ダンサーであったナターリヤ・オシポワとイワン・ワシリーエフが
サンクトペテルブルクのミハイロフスキーバレエ団へ移籍した為に
激震のスタートだった様です。
また2011年、6年の改修工事を経て、リニューアルオープンしたボリショイバレエ劇場。
そのオープニング(こけら落とし)にザハロワの相手を務めたのは
アメリカン・バレエ・シアターからプリンシパルとしてスカウトしてきた
デヴィッド・ホールバーグ氏でした。ボリショイの女王と言われるザハロワが指名したとは言え、自国の伝統を重んじる古参スタッフらの間で不満が出るのは
想像に難くないかもしれません。
そして改修工事費用が予定より大幅に膨らんでしまった背景もあり
興行収益を向上させるべくフィーリン氏は常に最高のダンサーを配備し、国際的な現代のニーズにマッチさせたボリショイバレエ団としての名声を高めようと邁進してきました。
監督が決める水準に達しないダンサーは出さない、清廉潔白なものの
シビアな人事に反目する保守派達は辞任要請を希望する署名を行政へ提出していたそうです。
そんな中、親しいバレリーナ、アンジェリーナ・ヴォロンツォワさんが起用で冷遇されていた逆恨みで犯行に及んだパーベル・ドミトリチェンコ( Павла Дмитриченко)。
襲撃は指示したもののこれ程までの影響は考えていなかったと自供しています。
激情にまかせ最愛の息子まで殺したイワン雷帝・・・狂王に扮する彼の写真が多数メディアに掲載されており、凄惨な顛末を想起させます。

今年の夏には英国にフィーリン氏が初の芸術監督として遠征し公演する予定でした。

セルゲイ・フィーリン氏が好演している
隔週間バレエDVDコレクションでザハロワと『ファラオの娘』
を観たばかりだったので何ともショックです。

全治6ヶ月。視力喪失すらも危ぶまれた、なんとも痛ましい事件です。
現在、左目はほぼ治癒されるそうですが
右から攻撃されたので右目は深刻な状態だそうです。
再手術も何回か予定されています。
事件の全面解決とご回復のご無事をお祈り致します。


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