- バレエ『ドン・キホーテ』のあらすじ
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プロローグ +全3幕。舞台はスペイン、バルセロナ。街一番の美女キトリと街の人気者バジルは恋人同士。
しかし宿屋の主であるキトリのお父さんは金持ちのガマーシュと一人娘のキトリを結婚させたいと思っています。
とはいえ、キトリはガマーシュが嫌いです。
そんな最中に中年のドン・キホーテが部下のサンチョ・パンサを伴い街を訪れます。
困ったことにこのドン・キホーテ、本の読み過ぎにより自分をドルネシア姫に仕えて活躍する中世の騎士だと信じ込んでいるのです。
なので美しいキトリを見たドン・キホーテ、
まさしくこの女性こそが自分の探していた夢のドルネシア姫に違いない!と大興奮。
2幕ではそんなドン・キホーテが夢の中で出会ったドルネシア姫の幻想的で優雅な舞いが繰り広げられます。
3幕目はキトリとバジルはドン・キホーテを味方につけて、父を説得。
バジルが狂言自殺までし出してとうとう父は根負け。二人の結婚を認めます。
そして二人の結婚式が盛大に行われて幕を閉じるのでした。
- 動画で鑑賞♪全幕『ドン・キホーテ』
アメリカンバレエシアター『ドン・キホーテ』
【出演】ミハエル・バシリニコフ
- 『ドン・キホーテ』公演背景
振り付けはマリウス・プティパ音楽はレオン・ミンクス。
1869年の帝政ロシア時代にモスクワ・ボリショイ劇場にて初演されました。
スペイン出身のミゲル・デ・セルバンテスの名作小説『ドン・キホーテ』の題名を冠したバレエですが主人公ドン・キホーテと従者のサンチョ・パンサは踊らず、狂言回しの役回り。主役はキトリとバジルです。
主役の2人の振り付けは高度なバレエ・テクニックが満載。キトリの陽気な踊りに対してドルネシア姫のしっとり幻想的な舞いは同一ダンサーの腕の見せ所。主役を取り巻くキャラクター・ダンスも魅力的でエキゾチックで艶のあるジプシーの踊りをはじめ群衆のラテン的でエネルギッシュな雰囲気が舞台全体を包み込みます。そして何より終幕のキトリとバジルの結婚式で踊るグラン・パ・ド・ドゥはとても豪華!特に名高いバジルのソロはローザンヌ国際バレエコンクールで熊川哲也さんが踊り、日本人初の金賞を受賞した演目です。『ドン・キホーテ』は有名なダンスシーンが数多く入っている作品で多くのバレエダンサーに愛されています。
No.5「ドン・キホーテ」ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエ
|おススメ度★★★|子供と一緒に鑑賞★★★|
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