2014年ローザンヌ国際バレエコンクール『バレエに愛される人』とは!?


曲芸バレエ
swissinfo.chより2014年ローザンヌ国際バレエコンクールの専属医師のインタビュー記事が掲載されました。
世界中からビデオで選出された71名のバレエダンサーの中からスカラシップを獲得し、ひのき舞台に立つ者を見極める仕事を
15年のあいだ担ってきたドクターのコメントは非常に重いものでした。
一部を引用させて頂きます。
その1【踊る為の身体的適性がある】

医療面から見て、要求されるコリオグラフィー(振り付け)を演じるのに必要な身体的適性のない生徒を見つけるのが私の仕事だ

バレエは間違った練習方法でレッスンを進めると身体に過度な負担がかかり後の故障の原因になることがあります。ですから定評のあるメソッドで積み重ね、その上であらゆる振り付けに対応できる身体である必要があるのです。
その2【身体的な耐性がある】

食事は習慣にのみ左右されるのではなく、個人の身体的な耐性にもよる。

食事から演技するためのエネルギーを過分なく取得し、またそれを生かせる身体の耐性についても言及されております。各国の主食は違えど自身の体内に有効に取り込める身体が望ましいのですね。
その3【プレッシャーが少ない】

バレエダンサーとしての長いキャリアを手に入れるチャンスが大きいのはプレッシャーが少ない人。

その理由としては

生徒の社会経済的地位にも関係している。恵まれた環境にあったり、バレエに理解のある両親に見守られたりしてきた生徒は、一人で努力を重ねてきた生徒に比べるとプレッシャーが少ない。

それとなく分かってはいましたが経済的な優劣がダンサーの寿命を決めてしまう傾向にあるというコメントが衝撃的です。周囲の協力はかかせないとはいえ、ローザンヌ国際バレエコンクールはバレエの後進国で学ぶ若者にチャンスを与えるコンクール。
経済格差に拘わらずチャンスを掴んで行ってもらいたいものですね。

バレエと健康の密接な関係(swissinfo.ch より)

関連記事

2014年ローザンヌ国際バレエコンクール、所属教室!
優勝は二山治男さん!2014年ローザンヌ国際バレエコンクール!

カテゴリー: バレエ教室, バレエ業界, 観劇   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。