カテゴリー別アーカイブ: イタリア

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イタリアの古都ローマ『パンテオン』に眠るラファエロ

イタリアの首都ローマ。
そこには世界で最も古い石造建築と言われるパンテオンがあります。
そもそもパンテオンはローマ神を奉る神殿として
紀元前25年に初代ローマ皇帝の側近アグリッパによって建てられましたが
焼失、現在の建物は2代目です。
5大賢帝と誉れの高いハドリアヌス帝によって118年~128年に作られた強固で壮麗な建物です。
中に入ると大理石の冷ややかな空気に包まれますね。

そして何とパンテオンにはルネッサンスの偉人、
天才画家ラファエロのお墓もあります。37歳という若さで死んだラファエロですが、
卓越した絵画技術のみならず、コミュニケーション能力に秀でていたので枢機卿や上層階級にもてはやされました。
ミケランジェロガンコ親父一徹ってカンジですがラファエロは肖像画でも顔が整っていて見目麗しいですもんね。ラファエロは死ぬ直前に埋葬を「ぜひパンテオンに・・・」と頼んだそうです。
その甲斐あって一際目立つ立派なお墓でした。
ラファエロの死因はハッキリしていません。モテモテで彼女はいても結婚しなかったラファエロ。
当時のローマ最高峰の枢機卿入りを狙っていた噂もありますから
当時流行っていた毒殺で消されたという説も。誕生日に亡くなったんですよね。オソロシイ・・・!

対してミケランジェロ。人間関係的にはラフェロに比べると不器用だったので政界に乗り込める性分ではなく制作一辺倒。
システィーナ礼拝堂制作時にはローマ法王のユリウス2世と喧々諤々したものの長生きしました。

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ローマの松の下、一瞬のボルケーゼ公園デビュー

SANYO DIGITAL CAMERA今日の予定。ローマ市内で「フォロ・ロマーノ」→「コロッセオ」→17::00「ボルケーゼ美術館」(日本からWEBで予約済み)
朝はダイアナ・ルーフガーデン、屋上での朝食♪
コーヒはマシーンでのセルフですが美味しい!さすがイタリア。パンにハムをはさみます。
ハムもイタリア産なのが3種類くらい。どれも流石に食材の国と言った味です。
もう少しメニューが多かったらもっと最高なのですが・・・とはいえバチカン市国も見えるし景色が最高のご馳走です。
ロケーションがとにかく便利な可愛らしいホテルでした。女子向きですね。
ちなみにカプチーノって朝以外イタリア人は飲まないそうな・・・胃に優しい気がするのですが。

フォロ・ロマーノやコロッセオはTVで見ている通り。20年前に来た時よりも大分整備されている感がありました。
行った季節が冬だったのもあり石の建造物が底冷えしてた記憶が。暖かい季節が良いです。

ボルケーゼ美術館はローマを彩る彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの名作が沢山あるので
ぜひ見なければ!と楽しみにしていました。
日本からWEBで予約しておいたのでプリントアウトした紙を見せてスムーズに入場♪

「アポロとダフネ」「プロセルピナの掠奪」固い大理石の素材なのに・・・質感がもう人間の肌のそれでした。
表現力がすさまじい・・・;圧巻でした。表情、動き、これでもか!と言わんばかりの表現。
ひたすらドラマチックです・・・。
物語をその一瞬で観る者に理解させる強烈な作品でした。
同時代だったらかのミケランジェロでさえその才能に嫉妬するやもしれませぬ。
まーあの偉人は気性が荒かった様ですが。

帰りは目の前のボルケーゼ公園で遊びました♪
子供にとってはその辺の公園みたいなものです。美術館<公園!

同じ年くらいのイタリアの女の子を見つけたらすぐ追いかけっこ!
言葉は通じなくてもアイコンタクトで遊んじゃうんですね。
子供のコミュニケーショーン力ってすごいものです;

仲良くブランコをしてました。どっちが高く漕げるか!?とばかりに
ぐんぐん上に上がって張り合う二人。体育会系です=3

片言で話したらローマに住んでいる子らしかった。
日本はよくわからんと言った感じでした。まだ小さいもんなぁー。

公園で遊ぶ子供の姿って世界どこでも変わらないものです。

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【危険!?】現在ナポリの治安はこんなもの

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南イタリアのナポリ。危険な町として有名ですよね。

1990年ごろツアーで行った時は遠くからナポリな町並みを眺めて写真撮影しただけでした。
町は物騒なので近づいてはいけない、と散々ガイドさんから言われたのを覚えています。
1860年にイタリア統一でナポリ王国から一地方都市に降格したのを発端に失業者が続出し、
交通麻痺、泥棒の横行する物騒な都市と変貌を遂げてしまったのです。
イタリア統合の内情は北イタリアのサルディニア王国の権力にナポリ王国が征服され結果だとも言われており、北イタリアの工業発展のためにナポリでは次々と鉄工所や造船所、そして鉱山が閉鎖に追い込まれて失業者が続出したそうです。

とはいえ、マルゲリータピッツアの発祥地、洗濯物のはためく路地、湾を見下ろすヴェスビオス火山と海のコントラストの美しさ
「ナポリの観て死ね」
という言葉があるくらい有名な都市です。

当時を想うとイタリア観光の名高いスポットではあるので、遠めで写真を撮影して「行ったよね」ってことにしておきたかったのでしょう。

それが今は様変わりしています。

1994年のナポリ・サミットをきっかけにバッソリーニ市長の手腕で治安が飛躍的に向上したのです。
交通規制がなされ、街全体が美化されて、警官を多数配置しました。
これで夜に歩くことができるようになったのです。
さらに新官庁はなんと丹下建三さんによって新たな官庁街が建設されました。

ニューヨークもこの頃にN.Y市長の力で警察が増員され治安が著しく向上しましたよね。
当時の世界の風潮なのかもしれません。

さらに翌年1995年に旧市街がユネスコ世界遺産に認定を受け、
地下のギリシア・ローマ時代の遺跡発掘、サン・マルチィーノ修道院の美術品修復をはじめとする動きなど
観光に力を入れた結果、街がかつての息吹を取り戻しつつあるのです。

ローマからナポリ中央駅へ降り立った時、ナポリの鉄骨にガラス張りの駅はテルミニ駅よりも垢抜けている印象でした。
さんさんとした南イタリアの日光を受けて空港のような雰囲気です。

もちろんゴミをあさっている人やジプシーはましたが、それはローマも同じ。
目前の現代的なショッピングモールには東京と変らないレイアウトでロクシタンのショップが入っておりますし
新宿駅に近い雑踏さを感じました。

周遊バスで市内を見学したかったものの、カプリに早く着きたかったのでタクシーを捕まえて
ベルベッロ港(Molo Beverello)へ行きました。

駅前は正規タクシーの運転手プールがあるし、主な行き先の料金設定も明示されていて安心できました。
タクシーの運転手も極めて日本と変らず。
ナポリ中央駅からベルベッロ港(Molo Beverello)までは11€です。(2014年)
心配な方は規定料金表「タリファ」の表がナポリ観光HPにあるので印刷して持っていけばお守りになるでしょう♪

ナポリはひったくりは多いようですが治安に関してははもうローマと変わりませんね。