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古代マケドニア料理(その2)

古代マケドニア料理ー2皿目。紀元前300年頃のマケドニア貴族の結婚祝賀会メニュー「レバーのオキシリンクス風」。アピキウスの料理書から再現」

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【材料】「レバーのオキシリンクス風」材料
ラムのレバー(牛肉レバーで代用)・・230g
赤ワインビネガー・・・大さじ2
オリーブオイル・・・大さじ2
生のコリアンダー(=香菜)・・・みじん切り(片手いっぱい)
乾燥コリアンダー(=香菜)・・・小さじ2
コショウ・・・適量
塩・・・・適量
【作り方】
①レバーに他の調味料をまぶし、2~3時間から一晩漬け込む。時間が勿体無い場合は手で肉にすり込む。
②肉だけでは色のバランスが悪いのでレシピ外ですがピーマンやパプリカを一緒に織り交ぜながら串に刺していく
③オーブンで25分程度、焼き加減に注意しながら調理する。
④同じくレシピ外ですが彩りでトマトを加えました。皿に盛って完成です。

このレシピはエジプト、オキシリンクスのパピルスに記載されていたギリシアの料理書に書かれたもので
その土地であるオキシリンクス風のものですね。
招待されたアテネ人ピッポロコスがサモスのリュンケウスに宛てた手紙に記したものが伝えられたようです。
到着すると客1人1人にワインの銀杯が配られ、青銅の皿には大きな平たいパン、そして
鳥、鴨、鳩の切り身が第一コース、第二コースは銀皿にガチョウ、ウサギ、子山羊、第三コースには鳩、雉鳩、山うずらなどが
供されました。
象牙の籠にはフルーツ、ナッツが。それぞれ相応しい容器にクレタ風、サモス風、アテネ風のケーキ。
卵黄がけのつぐみ、うぐいすの詰め物が入った丸焼きのブタ。焼いた牡蛎やホタテ貝。子山羊のシチューには金の匙。
全て食器も含め持ち帰る土産としてふるまわれたと記されています。


ローマ時代にフォークが出てきたのでこの時代はスプーンのみですね。

この「レバーのオキシリンクス風」。原書の『オキシリンクス料理書』では良いレバーを切り分け、コリアンダー、タイム、シルフィム、野菜ジュース、ビネガーで和え、串にさし、高温で焼いて供する。と記載されていますが
当時の野菜ジュースの感覚がイマイチ謎ですね~;

香菜が苦手な人にはあまりオススメしませんが
アジアンエスニックが好きな人には楽しめる味です。